登山日 2015/08/01
登山場所 くろんど池方面
この日の最高気温予報は37度。
自宅でじっとしているだけでも汗が出る。ニュースではさかんに
「熱中症にお気を付け下さい。十分に水分補給をしてください。外出は控えるようにして下さい。」等々誠にありがたいお言葉を頂いているのだ。しか、わが山の仲間は「ん~、熱中症ね~ワシらには関係ないね~」とほざいている。我が山の仲間は何故かしらみなさん高齢・・・・・・といえば失礼に当たるかも知れないので、いわゆるシルバー世代、と云えばまぁまだ聞こえは良いだろう。
あつ~い8月の初日、物好き暇ありカネ有りなしのおじさんおばさん、十代若者1名合わせて総数12名がJR河内磐船駅に集合した。
これも年間予定でちゃんと決まっていたので、来れる者は来る、来れない者は来れないという、何が何でも参加という昭和世代の厳しい山の会規則ではなく、すべてが都合が合えば参加という規則となっている。
もちろんぼくも例会は極力参加しようとしているが、2月3月は某へんてこりんの案件により参加できず。そのおかげで今回参加した方とは1月以来再会したということがあった。某Bさんである。
某Bさんは人柄が出ている声で話しかけてくれるのだ。そのうち特集を組んでみようと思う。
さて、集合した面々は今回担当のすえちゃんの号令一発でシャキーンと進む方向に縦列2列でシャキシャキ進む、というわけではなく、この暑さである。歩き始めからダレダレモード全開で、一歩進んで一歩停まる、という「おじさんおばさん無理はだめよ~ダメダメ」という、八甲田山の死の彷徨(新田次郎作)の内容より、かなり劣る、「熱中症の正しいなり方」という歩き方をしていた。
前にくろんど池方面は行った、いつか忘れたけど、その日も暑かった。
今回は別のルートで行くというので、担当者の云う通りに歩いたのだが、登り始めてが急坂。
しかも半端でないアスファルト道。
紫外線対策でサングラスを掛けていたが、すぐに曇り、そして汗がしたたり落ちてくる。汗を拭いて掛け直しても、5分も立たず、また汗を拭く。面倒になったので、サングラスは取り外した。
この急坂、担当者が云うには「ちょっとだけ登れば開けた場所に着くからね、そこまでの辛抱よ~うっふん」と甘い言葉でおじさんおばさんを誘惑しつつ、叱咤号令をするのである。この辺りは年の功というべきであろうか、はたまた、わが山の仲間のそれもこれもあれもそれも全部分かっているので、軽く聞き流すとともに、素直にえっちらおっちらと登って行くのである。それにしても暑いのである。
何しろこの暑さである、体感温度はすでに40度。歩けば汗が吹き出し、止まっても汗が噴き出す。まさにどないせいというねんという状態ながら、遅々として進むのである。
歩く出して20分ほどで後ろの面々が遅れてきた。そりゃそうである。この暑さ、ぼくでも鍛えているとはいえ、暑さには参るのである。しかも背中にはすえちゃんからの大切に預かり物約10キロを背負っている。う~ん、ちょいと堪えるぜといいつつ、途中の平らな場所で休憩をする。大切な預かり物はみんなの昼飯であるのだ。
我が山の仲間はみなさんいい人ばかり!?というか気が付く人ばかりである。
暑いときは、冷たい物の差し入れがある。寒い日は小さくて威力抜群の差し入れがあるのだ。
今回は凍らせたブドウを頂いた。汗ダクダクの中で頂くご馳走である。普段は高級牛肉しか食べない某O田さんからは梅酒用の梅を頂いた。これで随分体力が回復したので、またえっちらおっちらと進む。
今年の2月、厳冬期に重い荷物27キロを背負って歩いたけど、そのときも汗だくだった。今回は暑いから荷物を軽くということで自宅を出たが、大切な預かり物が増えたので、一気に十キロオーバー、きっと15キロ位になったかもしれん。平時あればよいが、何しろ暑いのだ。何度言ってもアツイ。
でもって、とろとろ進むとなんちゃら神社に着いた。
今回は山の仲間であり、ブログ友達のma__kunさんは不参加なので、細かくリポートしなければいけない・・・・・・ということだけは念頭にあったのだが、なにしろあちぃのだ。
もうしらんと思いつつ、某O田さんの素敵な後ろ姿を撮ったのだ。きっと本人も喜んでいることだろう。
本日2回目の休憩、出発時間は10:00過ぎ、今は11:00過ぎ、すでに2回目休憩であるがいいのである。ちゃんと着けばよいのである。ちゃんと着けばであるが。
でっかい岩を眺めつつ、
急な道をグイグイ登る。わかっとるか、グイグイ登るのだぞ、たらたら登るではないぞ。
途中途中で休憩を重ねつつ、ん、この日本語は正しいのかと疑問に思いつつ、暑さにぼけた我が単細胞はそんなことは他人事といいつつ、酒を飲みながらこの記事を書いている。これが売れっ子作家あれば、まぁしかたなしだが、それもこれもぁよいだろう。ちなみに今は焼酎お湯割りから缶チューハイを飲んでいる。
途中の八丈岩があったので、登ってみた。我が山の息子も立派に成長したなぁと妙に感慨深いものがこみあげてくる。彼には将来焼き鳥屋ではなく、氷屋でもなく、ご両親が安心できるようキャリアを目指してくれとお願いをしている。今からだとまだ間に合う。キャリアである。立派な国家公務員になってご両親、そしておばあちゃんともども左団扇で過ごしてもらいたいのぅ。
そのころにはこんなへんてこおじさんのことは覚えてないだろうが、仕事の励みになればよいと思う。
休憩休憩、そして休憩をはさみつつ、きっと15分から20分に一度は休憩していたのではないだろうか。途中途中で休まないと心臓に堪えるのだ。しかし我が山の仲間はみんな文句や不平を云わない。もちろんアツイはいうけど、それだけみんな人間が出来ている。当然若い10代も文句は云わず、逆に盛り上げてくれる。
たとえば
「扇風機がほしい」~
「あぁ~それは売り切れです~」
「クーラーはないのぁ」
「それも売り切れです~」
「あぁ~じゃ冷たい氷」
「お客さん、それはあるけど、今出すわけには・・・」
などとこんなやり取りをしながら登っているのだ。いや、よく出来た子だ。
先頭は途中途中で入れ替わる。
写真のトップは御年78、まだまだ登れる。
正月以来にあったが、変わらず元気そのものである。
途中で蓮池があった。