2015/02/26(木)
翌朝7:00前にパッチリ起きた。二日酔いなどは無い。実に気分爽快だ。
身体は爽快だが、天気は穏やかではなく、今にも雨が降りそうだ。
トイレにいくためにSさんが寝ているベッドを跨いで通らねばならない。行きも帰りも同じことをする。
そしてSさんを起こして、まずは朝飯を食べようということで、コーヒーを作ることにした。
トレーラーハウスの中にもトイレはあるが、水道かトイレの排水のせいだっただろう、大便をするにはよくないとのこと。敷地内には立派な比較的新しい綺麗なトイレがある。大便の時はそちらを使うようにと教えてもらった。
雨が降る前に水を汲んで、チョージローとコタローの運動をさせる。犬だけにしておくと大きな鳥がさらっていくそうだ。
一緒に朝から過激な運動をしたら、ますます腹が減ってきた。チョージローとコタローもあまり長い間は走り回ることがない。どうやら気温が低いので寒いようだ。
書くのを忘れたが、チョージローとコタローはイタリアン・グレイハウンドという犬種だ。略して「イタグレ」という、何かのドレッシングの様だ。
そしてここのドックランがあるトレーラーハウスはイタグレ専用とのこと。
個体は小さいが、脚が長い。一度子犬用のドックランに連れて行ったら、もっと小さい犬ばかりで煙たがられたそうだ。逆に大きな犬が集まるところに連れて行くと、大きな犬に追い掛け回され大変だったようだ。犬の社会もなかなか厳しいようだ。
朝飯はパンとコーヒーだけ。
しばらくのんびりしていたら、雨がぽつりと降ってきた。
炭が残り少なくなってきたので、買い出しと食材を追加で買うことにした。
近くのホームセンターで炭はすぐに見つかったが、スモーク用のスモークウッドは見つからない。来た道を30分ほど戻らねばならない。その前にスーパーに寄って、今夜のスモーク―用の食材である、ししゃもを買うことにした。ついでに生いか一杯も買った。
国道127号線を北上してホームセンターへ向かい、スモークウッドを探す。
色々種類があったが、今回はどんな食材にもぴったりというブレンドにした。
トレーラーハウスに戻り、まずは昼飯の準備をする。ラーメンを作ることにした。
ちゃんとビールも呑むのだが、その肴としてオニオンスライスを作った。
新玉ねぎなので、スライスするだけでよい。湯を沸かしてラーメンを茹で、つけ麺風にして食べた。
単純ながらウマイ味だ。
外は変わらずの雨、風も少しキツクなったようだ。
昼寝をしてもよいが、それだとあまりにも芸がない。
ならばということで、ししゃものスモークを作ろうと決めた。
事前に調べて覚えていたので、確かスモークする時間は30分だったなぁと思い、Sさんのスマホで調べてもらうと、熱燻で30分、温燻で60分とのことだ。
スモークウッドを燃やして、ししゃもを投入する。
外の気温が低いせいが、スモーカー内の温度が上がらない。最大60度、平均で50度くらいしかならない。このままじっと一時間ほど待つことにした。片面はきれいな色がついていた。
ひっくり返してさらに一時間待つ。
待っている間はすることがないので、呑んで色々話をしていた。
待っている間はすることがないので、呑んで色々話をしていた。
裏表で合計2時間かかった。
スモーカー内の温度が熱ければもっと早く出来ただろう。
一度にたくさん焼くことが出来ないので一度取出して皿の上に置いて、また同じことをした。
もっとたくさんスモーク出来るように何か考えてみよう。
そうこうしているうちに、外は段々暗くなってきた。
晩飯の準備をしようということで、買った生いかを捌くことにした。
いつもはちゃんとするのだが、ここは釣り師のSさんに捌いてもらうことにした。
生いかの軟骨とワタを綺麗に取ってもらう。
半身は刺身用に、残りは煮つけにするのだ。
慣れた手つきで捌くSさん。ついでにこの後刺身を作ってもらった。
ちなみに生いかは2杯でひとつのトレーに入っていたが、ほかの食材もあったので少し多いと思ったのでちゃんとお店の方に話をして一杯だけにしてもらった。
そんなやりとりを見てSさんは
「ええっすごい」
と云っていた。
さてSさんは炭の準備をしていた。
その前に雨が降っているので、トレーラーハウス備え付けのロール式タープを引っ張り出す。
いわゆる傘だ。少しばかり雨漏りがするが、大したことはない。
お隣さんのタープは素材を変えて良いものにしたそうだ。それで百五十万円とのこと。
タープもピンキリという話だ。
炭のほうは慣れたものでさささっと着けていった。
実際にはさささっと着かず、持っていったコールマン製のトーチで炭に直接火をつけて
「早く炭に火が着け、コノヤロー」
という状態で炭に火をつけていたのだ。
毎度ながらこのトーチは役立つのだ。
頑張ったせいで、意外と早く火が着いた。
そろそろ煮つけを作ろうと早速調理をする。
いかの耳部分を切って、頭と胴体部分は食べやすい大きさに切る。胴体部分は輪切りのほうが食べやすい。鍋に水を入れ、沸騰したら料理酒と生姜、麺つゆ少々入れて再度沸騰させる。
沸騰したらいかワタを入れてから、身を入れる。
火は少し弱火にして5分ほどしたら火を止めて余熱で調理する。
食べる前にもう一度温めれば出来上がりだ。
簡単でかつこれまたウマイ肴だ。コツはいかワタを入れること。
そうするととても深い味になるのだ。
一緒に大根やサトイモなどを入れたら更にうまくなる。
テーブルの上に色々並べた。
も安定してきたので、ますば第3ビールで乾杯をする。
最初の肴は裏表2時間かけて作ったししゃもスモークだ。
一口食べるとおいしい、しかし何か足りない。
「ステーキでいうとレアですな」
「うんそうだね~ちょいと焼くか」
と炭火で少し焼きを入れた。
そうするとちょうどよい味になった。
「普通の塩焼きで食べると、少しばかり生臭い、しかし燻製にするとそういう匂いは無くなって、実にウマイ、と何かに書いていたのだ」
「うんうん、これはウマイ。我が家でもこれを定番にしよう。」
安価なししゃもが高級品になった瞬間である。
まだ少し物足りない。
買った材料がまだ残っていたので、何が良いかと少しばかり考え、手抜きであるが、エビと玉ねぎ炒めを作ることにした。肉厚のエビなので食べごたえがある。
仕上げに残っていた焼きそばを作り、ぺろりと完食した。
コタローと一緒に写真を撮ってもらった。
本日は外が寒いし、雨も降っているので風呂は無し。
またまたコテンと寝てしまった。
<爆笑連載中、次は「トレーラーハウス宿泊体験(5)」へ続く>